ほ場の透排水性を改善しましょう!~とうもろこしの安定生産のために~
1 平成25年産のとうもろこしの問題点
咋年のとうもろこしは、地域によっては6割程度のほ場で倒伏が確認がされました。
直接的な原因は台風18号による強烈な北風で、とうもろこしが倒伏しました。
また、注視すべき要因として、とうもろこしの根張りの善し悪しがありました。
写真(1・2)で分かるとおり根張りの良いとうもろこしだけが強風に負けず残っていたことが分かります。
良質とうもろこしサイレージ調製のためには、倒伏の軽減をはかる必要があります。
2 根張りを阻害する硬い土層を調べ、改善策を講じる
とうもろこしの根張を良くするために根の伸びを阻害する硬い土層がないか、硬度計で確認しましょう。(写真3)
図1のほ場は粘質が強く、作土もやや硬くて、降雨時には表面停滞水も懸念されていました。
このような場合には、心土破砕により、水の縦浸透を促します。
(1)サブソイラで水みちをつくる
整備済み暗きょがあれば、この方向と交差するように方向を定め、心土破砕を施工しましょう。(図2)
暗きょの無いほ場は、明きょ(側溝)ののり面を突き破り、水が逃げるようにします。
(2)サブソイラ施工の注意点
- 畑が乾燥してから施工する。
- 施工の深さに注意する。
- 作業速度は時速3~4キロ。
ほ場の条件の悪い部分に限定して施工しましよう。
土壌硬度計については、普及センターまで問い合わせください。