土壌pHを測定し、適正なpHに改善しましょう!
土壌pHの測定することにより、草地土壌のpHの低下度合いを知ることが出来ます。
土壌pHが下がることにより、一部養分吸収量が不足し、そこに育つ牧草の収量や栄養価、う牛の嗜好性にも影響が出てきます。
土壌pHが適正値より低いときは、石灰資材等で適正pHに改善します。(維持草地の適正pHは5.5~6.5)
経年的に土壌の低pH化が進む
牧草地には肥料を散き続けると少しずつpHの低下が進みます。
この理由としては、
- 化学肥料含まれる硫酸イオン(アニオン)が増えてpHを下げます。
- 大雨によるカルシウムやマグネシウムなどの流亡。
- 牧草によるカルシウムの吸収量が多いこと。
等がいわれています(図1)。
石灰資材による適正pHへの改善効果
タンカルや消石灰などの石灰質資材を入れると、ほ場pHが下がるのを防ぐことができます(図2)
また、牧草のリン酸、カルシウム等の養分吸収が改善され収量も維持することができます(図3)。
pH測定と酸度矯正は4~6年おきを目途に
マメ科牧草を含む混播草地では、マメ科率など植生を維持するため4年~6年おきには土壌pHを測定し、必要であれば石灰追肥を行いましょう。