阿寒農業協同組合
代表理事組合長
野村 宏
新年あけましておめでとうございます。
組合員並びに地域の皆様方におかれましては、ご家族お揃いで健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
日頃「JA阿寒」の事業、運営に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年の営農は個人差があるものの牧草、デントコーン、野菜の収穫は順調であったと思います。
牛乳、野菜、畜産の販売価格は上がったものの生産資材と飼料費、燃油、肥料、包装資材などの高騰で年末のクミカンは厳しい形で終わりました。
農業、JAを取り巻く個々の情勢変化は激しく、加えて、年末には衆議院議員選挙が実施されるなど、まさに激動の一年でした。
TPP交渉は大詰めを迎え、関税撤廃などの課題についての協議はいまだ、結論は出ていない状況であり、重要5品目の関税の取り扱いなどについて、関税撤廃に応じられないとの考えを改めて政府に伝えて、引き続き国民の食と暮らしと地域を守る活動を行ってまいります。
地域農業における、農産物全般にわたる消費の落ち込み、農産物価格の低迷、担い手不足、農業者の高齢化、遊休農地の拡大等、農業を取り巻く環境が厳しさを増す中、JAに求められている農業とは、安心安全な農畜産物を生産することはもちろんのこと、消費者が求めている農畜産物を作り、これらを確実に販売することであると思います。
また、農家の実情を消費者の皆さんに正しく理解してもらうことも重要であると思い、産直市を中心として、交流の場を積極的に展開し、地産地消の取り組みにより、安心安全な農産物の消費拡大に努めてまいりたいと思います。
また、子供たちへの地産地消を含めた食農教育は、地元農畜産物に対する新たな価値観を創出し、次世代へ継いでいくことになることから、農業体験学習などの取り組みに関係機関と連帯し支援に努めている所でもあります。
平成27年は、平成23年にたてた「第6次中期経営計画、営農振興計画」の最終年になります。
協同の力で農業と地域を豊かにする「次代へ継ぐ協同」を具現化するためのステップとなる重要な年であると考えており、地域に根差した協同活動を継続していき、地域住民の皆様から信頼され、また、必要とされる組織を目指し、組合員、地域住民の負託にこたえるJAづくりをこれからも目指していきたいと思います。
組合員個々の生産力の増強、所得の確保を目指し、意見要望を聞き、JA事業に対してより一層のご理解、ご支援をお願い申し上げますと共に、皆様方のご健勝ご多幸をご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。
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