GPSガイダンスによる農作業の効率化
経営規模拡大今生産コスト低減、省力化等の様々な課題への対応の一つとして、GPSガイダンスが注目を浴びています。
当釧路中西部地区においても、GPSガイダンスを導入し、経営改善に役立てている農場も増えています。
是非、みなさんの農場でも、農作業の効率化を検討してみてはいかがでしょうか。
1.GPSガイダンスとは
GPSガイダンスとは、車のカーナビと同様に、人工衛星からの信号によって、トラクターの現在位置・方向・速度が把握出来るほか、設定した作業幅による経路誘導をリアルタイムで行うことが出来るシステムです(図一、写真一)。
トラクターの走行経路が画面に色塗りで表示されるため、不整形ほ場においても蛇行せずに、真っ直ぐ走行することが出来ます(図二、三)。
2.GPSガイダンスの活用効果
次に、GPSガイダンスの活用効果を上げます。
- 施肥ムラが少なくなるため、肥料代が削減されたり、作業時間が短縮される
- タイヤ跡が分かりにくい、萌芽期、刈り取り直後の施肥が可能となる
- 除草剤の散布ムラが減少したり、補助者(又は目印となるポール)が不要となる
- 不整形ほ場の刈り取り作業(中割り)を正確に行えるようになり、ウィンドローが細切れになることが減少する
- テッターの二度掛けが減る
3.GPSガイダンス現地事例 ~ 肥料代の削減 ~
S農場は、平成25年にGPSガイダンスを導入後、施肥ムラが減り、肥料代が一番草で2~3割、二番草においては5割近く節約することが出来ました(図四)
GPS機器からの信号に連動して、設定した作業を正確に行う高性能作業機などが開発されはじめており、GPSガイダンスの可能性は今後ますます発展していくものと思われます。
みなさんの農場でもGPSガイダンスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。