簡易更新のすすめ!
1.追播してみませんか?
自給飼料の品質向上が求められる昨今ですが、皆さんの草地の植生状況はいかがですか?
今春は、水はけの悪い場所ではアイスシートが発生し冬枯れした所も散見されます。
追播は、経年草地で「もう少し植生を良くし、長持ちさせたい。」と思うような場面に、最適です。
少しでも低コストで短期間に改善しやすい工法として作溝型追播機(写真1)を活用した取組事例を紹介します。
2.作溝法のメリット
- 追播機と本機(百馬力程度)で播種可能。
- 作業時間が早い(1時間当たり約1ヘクタール程度)
- 裸地など部分的に対応可能。(写真2)
- 早春、一番草刈取直後、二番草刈取直後、初冬播きなど播種時期を選べる。
3.採草地追播事例
釧路市音別町にて昨年と本年2年に渡り作溝法で、合計13ha実施した植生改善の取組を紹介します。
- 圃場選定
ギシギシ枯殺後の裸地、冬枯れ圃場 - 播種時期と面積
平成26年5月上旬、6ha - 作業時間
機械セッティング、種子準備含めて約5時間 - 種子組み合わせ
オーチャードグラス主体多草種混播と、チモシー主体草種混播で播種量は、ha当たり20~30キロ。 - 費用
種子代とコントラへ播種作業委託費のみ。
追播機は輸送費のみ。 - 発芽定着状況
昨年播種した圃場の発芽状況および越冬状況はイネ科マメ科とも良好でした。(写真3,4)
今後は栄養価を含めた評価をしていく予定です。
追播きに対する相談等ありましたら、普及センターまで問い合わせ下さい。