石灰散布していますか?
~草地にカルシウムを補給しよう~
飼料高騰の中、自給飼料の高品質化が増々重要になってきています。
植生維持や自給飼料から効率よく供給するために、基技術の石灰施肥を見直してみせんか。(写真1)
1、カルシウムの必要性 草地管理において、カルシウムが不足するとpHの低下などで、適正な植生維持が困難になり、施肥効率も低下します。
写真2は、根釧農試でカルシウム、マグネシウムの施肥効果を長期的に確認している圃場です。
毎年カルシウム、マグネシウムを散布している右上の区は、植生が良好に維持されています。
2、散布量について
草地土壌に対する適正なpHは5.5~6.5となっています。
マメ科牧草の生育促進、維持には、pHが5.5以下にならない前に矯正します。
定期的に土壌分析を行いpH、石灰量をご確認ください。
良質な牧草を収穫している方で、草地更新後三年目から、10アール当たり20キロ程度毎年秋散布している事例もあります。
根釧農試のデータでは、3年毎に30キロの施用で収量を十分維持できるとされています。(表1)
まずは、10アール当たり20~30キロ程度散布してみてはいかがでしょうか。
3、散布する資材について
石灰資材は、土壌改良剤の中で唯一100パーセント国内で生産されているものです。
表2に石灰資材の特徴を示しました。
様々な製品がありますが、特徴や価格などを検討し散布してください。
4、散布時期について
通常は、秋施用が一般的ですが、作業の合間を縫って夏に散布する事例も見られます。
5、まとめ
近年は、アルファルファの作付も増えてきています。
マメ科は高めのpHとカルシウムを好むので特に積極的に散布が必要になります。
皆さんも積極的に石灰資材散布に取り組んでみませんか?(平成25年7月)
ご相談は普及センターまで。